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21世紀の世論誘導とネットの可能性

こちらのコメント欄においてなされたmayさんへの返信です。コメント欄も長くなったので、あらたなエントリーとしてお答えします。


一次情報に触れることの重要性


>IPCC第4次報告書についても、、太陽と地球の揺らぎによる温度変化は、人間活動による温度変化の1/5程度であるという結論にされています




安井至氏のこの発言の根拠(情報ソース)がまったく不明です(地球温暖化はエセ科学か 03.04.2007)。この発言は第三次報告書にのみ当てはまることではないでしょうか。第四次報告書になると自然由来の影響は「十分の一以下」にさらに減らされています(0.12 / 1.6 = 0.075)。
IPCC 第4次評価報告書第1作業部会報告書 政策決定者向け要約


これは太陽の放射強制力が、前回の0.3W/m2から、今回の報告書では0.12W/m2と大幅に減らされているためです。マウンダー極小期の気温変化を太陽に由来するものと考えれば、この余りにも小さすぎる太陽の放射強制力は非常に違和感を感じる値です。


これではマウンダー極小期の寒冷化は幻だったと主張しているようなものです。この太陽放射に対して過小評価傾向になってしまった見積もりの結果は、気候への影響を与えるものとして可視光のみによる変動だけではなく、「不確かである」として考慮されなかった紫外線や太陽磁場の間接的効果の重要性を示すものともいえます。


前回の第三次報告書では少なくとも「20世紀前半の昇温の原因」として「自然由来の要因」をある程度認めていました。しかし、第四次報告書では大幅に自然由来の放射強制力の値を削減したために、前回の報告書との整合性が取れなくなっていると思います。現に新しい報告書にある図(SPM-4)を見ると、1940年ごろまでの昇温をまったく再現できていません。


安井氏の「原因がほぼつかめた」などという発言は非常に傲慢なものを感じます。それは大本営発表の発言をなぞったものでしかなく、「内容」を吟味して得られた結論ではないと思います。


マイケル・マンがマッキンタイアのデータを無断で拝借し、しかも改竄して発表するという事件がありました。これはその後、ホッケースティック論争とも呼ばれるようになり、一大スキャンダルに発展しました。しかし、日本ではこの論争自体まったく報道されていないように思います。


日本ではテレビなどのマスコミからは大本営発表による報道しか聞こえてきません。その状態ならほとんどの人が温暖化二酸化炭素主因説を妄信してしまうのもむべなるかなと思います。私も初めはやや懐疑ぐらいのスタンスでした。もしネットなどによって様々な情報に触れることがなかったら、独学で懐疑論へと至る道は途絶えていたかもしれません。これはコンピュータによる利点かもしれません。


その一方で、コンピュータを過信し、マルクス主義がおかした「歴史法則主義の貧困」に嵌っている新たな勢力が増えてきました。コンピュータによるメリットとデメリットをいち早く認識して警告を発する必要が21世紀を乗り越える上で不可欠なように感じています。それがどのような形で行われたらいいのか分かりませんが、コンピュータの可能性と限界が、今世紀のイデオロギーに関わる重要な問題かもしれません。

comment

Secret

こんにちは
何か、私への返信ではなく、私がソースとして示した安井氏への疑問へが主であると感じますが

>安井氏の「原因がほぼつかめた」

私が文中を読んだ限りでは
安井氏は
今回の第4次報告書の主張は、科学的な見地から言えば、二酸化炭素を含む温暖化ガスや現在シミュレーションで考慮している事項以外の理由による可能性があることは、まだ否定できないものの、その可能性は10%未満で、温暖化ガスなど現在科学者が考えている原因に責任がある可能性が90%。すなわち、原因がほぼつかめた、というのが、今回のIPCCの第4次報告書の主張だと言える。

と、IPCCのレポートを述べているのであって、あなたがタイトルでおっしゃるとおり一次情報に触れることの重要性ということで、IPCCのレポートを述べてるのであると思うんですが

また、別の安井しのホームページの項でhttp://www.yasuienv.net/IPCC4thRep.htm

とIPCCを吟味していると思いますが
まだ、こちらの内容を吟味していなかったら、お読みください。

>日本ではテレビなどのマスコミからは大本営発表

私の知る限りでは、これから氷河期がやってくる氷河期説とか、太陽活動が原因の主であるという説もテレビでやってたかと思いますがまあ、あまりテレビは見ないんで詳しくは知りませんが
テレビではさまざまな情報にふれずに、テレビを批判するのもどうかと思いますが

また、私への返信というなら最後の部分の文章は私にとって難解で言ってる意味がよくわからなかったんですが、読者や筆者の高いレベルに合わせたのかもしれませんが傲慢さを嫌ってるみたいなのでよろしければ、もっと詳しく易しく解説してくださらないでしょうか?

私はmayさんが仰るような氷河期説や太陽活動説に対してテレビでやっていることは知りませんでした。できれば番組名などうろ覚えでいいので、よければ仰っていただけると助かります。参考にしたいと思います。ただ、私の印象ですが、むやみに危機を煽るようなセンセーショナルな番組も多いのではないかと感じています。


私の最後の文章は観測結果を軽視し、シミュレーションを過信しすぎることに対する懸念を表したものです。

TheorySurgery  様
番組名とおっしゃっても、私も何十年?と生きて、日々少しずつとはいいながら、積み重ねると膨大な量のテレビを見てますからね。
いちいち、すべての番組名を覚えていません。
定期的に報道されている、環境番組を見てたなら、覚えていたのかもしれませんが。
ただ、『環境問題』を考えるというホームページにはページ量が膨大なのでどこに書かれてるか忘れましたが、寒くなったら氷河期説、暖かくなったら
温暖仮説を唱えるマスコミの姿勢に疑問を感じる
というような文をみかけたと思いますが。
最近では、たかじんのそこまで言って委員会-1
で氷河期説ではないのですが武田 邦彦氏をだして、温暖化は危機ではないという番組がありました。
最後の文章はまとめの文章だと思いますが突然、マルクスとか歴史法則主義の貧困とかだされわけわかんなくなりましたが、観測結果を軽視しとシュミレーションがまた、突然出てきて、私にとってわからないよな、ますますわからないような
文になり結論がやっぱりわかんないので、何がいいたいんか全体的にもわからないので、高度なあなたにはちょっとついてけれません。申し訳ありません。

関東ローカルの壁

すこしはしょりすぎましたかね。「観測結果を軽視し」云々という私の発言は、


>私への返信というなら最後の部分の文章は私にとって難解で言ってる意味がよくわからなかった・・・もっと詳しく易しく解説してくださらないでしょうか?


という発言を受けたものです。


>最近では、たかじんのそこまで言って委員会-1で氷河期説ではないのですが武田 邦彦氏をだして、温暖化は危機ではないという番組がありました。


なるほど、「たかじんのそこまで言って委員会」ですか。こちらは関東ローカルしか見れませんので、関西方面と比べて、かなり情報に差があるのかもしれません。私の住む関東では、ほとんど、そのような番組を見た覚えがありません。同じ国内でも情報が閉鎖されている感じなのかもしれません(^^)

温暖化対策は原発推進のお題目

まずmayさんに断っておきたいのは、私の知る限りでは懐疑論者のうち誰一人として環境問題や地球資源に関して無頓着というわけではありありません。むしろ人一倍関心があるからこそ、温暖化対策として行われる政策に危惧を抱き憂いているということだけは踏まえておいて欲しいと思います。


温暖化対策として行われていることは、結果的に地球資源の枯渇を早めることになります。レアメタルをふんだんに使った代替エネルギーは資源ピークを早めることになります。


IPCCお気に入りのシナリオはグローバリズムです。地域志向であるA2シナリオはもっとも嫌われています。IPCCの第一次評価報告書(1990)ではもっと露骨に原発推進に重点を置いたシナリオを用いていました。


シナリオA: 21世紀末まで何も対策を講じない場合.
シナリオB: 化石燃料のうちCO2排出量の少ない天然ガスへ転換した場合.
シナリオC、D:2050 年以降に再生可能なエネルギーや原子力エネルギーの利用を図った場合.


早い話が温暖化対策するなら原発をもっと作れということです。ゴア・シニアも温暖化防止と称して原発と核の推進を推し進めてきたようです。息子のアル・ゴアはすでにアメリカの政界でも有数の資産家であり、その資金があれば大統領にもなれるのではといわれています。


資産家のアル・ゴアの次の関心はレアメタルです。ゴアの映画の公開に伴い、彼の資産運用を委託しているヘッジファンドは代替エネルギー関連銘柄を売却し巨額の利益を得たといいます。マークリッチという代替エネルギー開発に必要な鉱物資源を扱うマフィアとゴアやクリントンを含むリベラル系の政界との関係も深いものがあるようです。


なんだかんだで、温暖化のプロパガンダのおかげで、いまや世界中で日本の原発の売込みも行われるようになりました。「日米原子力エネルギー共同行動計画」によって、この動きは確実なものとなっています。すこしだけ世界の原発ブームの動きを紹介します。


原子力、温暖化問題解決の「中核的手段」に-原子力白書
http://www.shimbun.denki.or.jp/backnum/news/20070322.html

2040年以降、仏が高速炉40基以上建設へ-廃棄物削減視野に、軽水炉から全面切り替え
http://www.shimbun.denki.or.jp/backnum/news/20070207.html

欧州 原子力を再生可能エネルギーと位置づけ - 全般
http://www.portfolio.nl/article/show/1351

中国、広東省陽江の原子炉2基建設でフランスのアレバに発注へ (ブルームバーグ)
http://money.www.infoseek.co.jp/MnJbn/jbntext/?id=05bloomberg33aCXcY4rXJrI4

イラン、純国産原発の建設着手 大統領が指示
http://www.asahi.com/international/update/0307/013.html

mayさんへ


>寒くなったら氷河期説、暖かくなったら温暖仮説を唱えるマスコミの姿勢に疑問を感じる


これはマスコミの日和見主義をうたったもので、まさに私の言いたいことでもあります。それに視聴者は付和雷同し、世論は誘導されていくのです。


温暖化のような科学情報に関しては、ネットによって様々な情報が手に入るようになっても、科学リテラシーの壁に阻まれ、なかなか核心部分の情報に到達することは出来ません。


ただ、今ではネットのおかげで、マスコミはウソをつくものだという共通認識のようなものが少しづつ出来つつあるのではと思います。ネットにはメリット、デメリットがあるはずで、それらを早急に把握するということがとても大事なことなのかもしれません。
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社会科学と疑似科学の際どい境界線を探りながら、文系と理系の学問の乖離やらを考えています。分光学を視点として温暖化懐疑論も展開してます。

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