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イデオロギーはなくならない

人間は何かを信じなければ、生きていくことはできない。もし、今ある日本語を捨てて、自分のオリジナルの言葉を作っても、それを用いて暮らすことはできないだろう。文化や社会は、そういうお約束を受け入れることで始めて成り立つものだ。


お札は単なる紙だ、と言っても、それはその通りなのだが、みんながそのお札を信頼しているからこそ商品やサービスとの交換が可能となる。だから、通貨の偽造はお金の信頼を揺るがす重罪ということになる。今を生きるということは、そういうお約束の世界の中で暮らすということだ。だから、その時代の文脈やイデオロギーから自由になるということはありえない。


今、時代は自由と民主主義が、あたかも絶対正義のごとく掲げられているが、それは大きな間違いである。西欧の植民地支配は、未開の野蛮な地に宣教師たちが乗り込んで教化を行うという、啓蒙主義に基づいた余計なお世話を伴っている。


アメリカにしても、黒人に公民権が与えられたのは最近のことだ。民主主義はあくまで白人だけのものであった。一方、白人同士の争いからはEUという連邦国家の理念が生まれ、欧州の国家間での戦争の危険性は軽減したかにみえる。


アメリカは共和制のイラクに民主化を求めたが、親米国家である絶対君主制のサウジアラビアには民主化を求めていない。しかし、サウジアラビアにある駐留米軍は反米感情の火種にもなっている。南米でもアメリカの薦めた新自由主義に基づく政策が失敗し、ベネズエラのチャベス大統領に代表されるような反米政権が誕生することになった。さらには南米版のEUとでも言うべき南米共同体構想も浮上している。


合気道家の塩田剛三は、弟子に合気道で最強の技はなんですかと問われ 「それは、自分を殺しにきた相手と、友達になることさ」と答えたという。果たして人類は善悪二元論の世界から抜け出し、塩田剛三のような達人になれるであろうか。シモーヌ・ヴェイユなら、イデオロギーはなくならない、常に注意を怠るなというだろう。私には泥棒や警察がなくなるとは思えない。どうしても、その社会からはみ出してしまう人間はいると思う。ひょんなことから、人生は転落することもあるからだ。
 
科学、技術とイデオロギーの関係
(イデオロギー - Wikipediaより)

『技術的発展によってイデオロギー的な観念支配から脱却できるかという問題がある。技術的進歩は道徳的進歩ではない。したがって技術の進歩が政治的な対立を解消して、何らかの非政治的な解決をもたらすとは考えられない。


シモーヌ・ヴェイユは技術のもたらす生産性の発展が必ずしも約束されたものではないこと、ある種の濫費形態が排除されても別の濫費形態が生じてくることを指摘している。


ヴェイユは具体例としてエネルギー源をあげ、石油や石炭が枯渇した場合、代替されると予想されるエネルギー源が生産性において石油や石炭にまさっているというようなことは簡単に予想されず、社会がエネルギー的に優れた方向へ進化し続けるということを疑問視している。


社会の生産力の発展が抑圧を必然的に解消する--なぜならマルクスによれば階級社会が消滅すればイデオロギー的抑圧なるものは存在しなくなるから--というマルクスの見方にも否定的である。


またヴェイユは抑圧を批判しているはずのマルクス・レーニン主義が抑圧を生み出していることを指摘し、このことは抑圧がどのような政治体制のもとであれ存在していることをあらわしているとした。


したがって社会発展がどんなに進んでも抑圧は存在し、その抑圧の根拠となるイデオロギーはつねに存在することになる。ヴェイユによれば抑圧の形態に対しつねに注意を払い、研究を怠らないことでイデオロギーの潜在を明らかにしていくべきだと述べている。』

comment

Secret

 アメリカ的自由と民主主義は、かなりの押し付けであり、抑圧ですね。アメリカというか、西欧のキリスト教の押し売りは、独善の最たるもので、これにより、キリスト教でなかった社会はどんなに踏みにじられ破壊されて来たことでしょう。

 基本的にはそれぞれの生き方がイデオロギーの原型でしょうからイデオロギーはなくならないでしょうが、おっしゃるところの抑圧の根拠としてのイデオロギーは、軽減する事は可能でしょう。

 今の世界は、まだまだ抑圧的自己中心的なイデオロギーに満ちていて生き難いと感じます。


 

均一化する世界

イデオロギーは世界を画一化した考えで広めようとする運動なのかもしれません。すばらしいアイデアだから是非とも広めたいという善意から始まっているから余計立ちが悪いのかもしれない。


これまで世界を席巻したイデオロギーはどれも西洋から発信されたものがほとんどだったような気もします。日本も脱亜入欧とかいって、ちょんまげを切って、文明開化の音がするなどと浮かれている一方で、廃仏毀釈で仏教を排斥し神道に画一化されていきました。そのときに多くの仏像や仏具が取り壊されたといいます。


市場経済の広がりは恐ろしいもので、いまや日本のゲームが世界中で売られたり、どこへいってもマクドナルドがあったり…。伝統文化は隅へ隅へと追いやられるのが近代化の宿命なのかもしれません。とはいっても、私も便利には勝てませんのでついついコンビニなどは利用していますし、文明の利器の恩恵を思いっきり受けている偽善者です。


固有の文化といえば、今ではお祭りぐらいでしか体感することはできませんが、日本の職人の行く末を案ずる人は少なくないと思います。そういう地域や伝統の価値というものを分かる人をどれだけ後世に残せるかが、今を生きる人の義務のような気もします。


進歩主義というものは過去を振り返らない悪い癖があります。温故知新という言葉に表せるように歴史から学べることは山ほどあると思います。ご先祖あって今があるわけですから、先祖に対する崇拝の念を忘れないように感謝し、今を大事に生きることが現代人のせめてもの償いのような気もします。

均一化が目的かどうかは、判断しかねますが

 おっしゃるように、結果として、特に西欧のイデオロギーによって、世界が均一化されていることは、恐ろしい事です。
西欧諸国は、善意以外に、自分達の住みやすい都合がいい世界を築く為に、自由主義という名の市場経済を世界中に半強制的に押し付けて来たのでしょう。これが悪しき自由貿易、グローバル化の元凶でしょう。

江戸幕府の鎖国は、これに抗して、結果として、日本文化と日本の自然を守って来たと思います。
現在の日本の森林の多さも江戸幕府の鎖国に負うところが大きいでしょう。
 明治維新は、日本の伝統文化、アイデンティティの崩壊に繋がったのでしょうね。
 過去に学ばないから、環境問題を中心とするどうしようもない愚かな政策による様々な問題が山積みになっていくのでしょうか。
プロフィール

TheorySurgery

Author:TheorySurgery
社会科学と疑似科学の際どい境界線を探りながら、文系と理系の学問の乖離やらを考えています。分光学を視点として温暖化懐疑論も展開してます。

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