【啓蒙主義者の根底にある差別意識】巷では生徒の
いじめ自殺の問題が騒がれている。これは無理のないことだ。
教育学という学問では、啓蒙主義者である
ルソーが掲げた自然
教育という名の育児放棄のすすめが教えられているのだ。児童虐待は今に始まった問題ではない。
ルソーは自分の子を五人とも孤児院に破棄している。
ルソーは浮浪児のような少年時代をすごしている。北朝鮮のコッチェビに毛が生えたような暮らしだと思えばいい。
ルソーは
エミールという著書の中で、子供にはロビンソン・クルーソーさえ読ませておけばよいと主張している。浮浪児ならではのサバイバル術の教えということだろう。
ルソーが理想とした自然人のモデルはチンパンジーであった。しかし、チンパンジーですら子育てはするのだ。共食いもしばし起こることではあるが。
ルソーは、文明こそが人間を堕落させ、そこからくる不平等の原因は私有財産であると考えた。ルソーは人間が平等であるためには私有財産を廃止しなければならないと主張した。金持ちに対する妬みや恨みは、いつの時代も貧乏人の劣情とともに消えはしない。共産主義を生み出すメカニズムは、貧困にともなう劣情である。
【象牙の塔にいる学者の強烈な差別意識】進歩的文化人と呼ばれるものの中にも
差別主義者はとても多い。丸山真男は、国民をインテリと亜インテイリに分け、亜インテリにファシズムの全責任を押し付けた。彼の自意識過剰なまでのインテリぶりはどんな人の鼻でも曲げてしまう臭さがある。進歩的文化人の多くが学んだであろう西欧の学問もまた
差別意識の結晶で出来たものだ。
ヘーゲルやマルクスは、進歩する世界と進歩のない世界があるとした。ヘーゲルは「東洋は永遠の停滞にある」と断定した。現代人なら、さしずめ「アフリカは永久に途上国のままだ」というようなものだ。
差別意識や偏見は誰でも持っていることだ。それが彼らの思想にもたっぷりと含まれているだけの話だ。
レヴィ・ストロースは西欧中心主義の偏見と戦いはしたが、彼もまた偏見とは無縁でなかった。彼は、原始社会は発展のない「冷たい社会」だと主張したのだ。
部落開放同盟という団体がある。被
差別部落に苦しむ人は今もいるのは間違いないことだが、彼らは見た目は同じ日本人であり、黙っていれば区別はつかない。しかし、部落をなくすための予算が政府から毎年下り、そこに同和利権が生まれる。同和利権に群がる連中は被差別部落ではない。
そのほとんどが、進歩的文化人に影響された
教育者や市民団体などの一般の連中である。差別で騒いでいる連中には当事者意識はない。彼らは差別に便乗して飯を食っているから、この問題が根本的に解決することを望んでいないのだ。彼らが一番の差別主義者であることは言うまでもない。似非同和といわれる所以だ。
ジェンダーフリーという思想運動にも、強烈な差別主義が潜んでいる。男女平等はなるほど大事なことだ。昔の封建的な社会では男尊女卑も色濃くあっただろう。しかし、
ジェンダーフリーは男女平等とは似ても似つかぬ思想だ。
ジェンダーフリーを掲げる代表的な
社会学者に
上野千鶴子がいる。彼女はラディカル・
フェミニストを標榜しており、彼女の発言力は政策決定に多大な影響を与えている。
男女共同参画社会基本法というものができ、毎年、名目上10兆円規模の予算が組まれている。日本の国防費がだいたい3兆5000億ぐらいだ。果たして、このような膨大な予算が有効に使われているかというとそうではない。そこにはやはり利権が絡むのだ。弱者の名の下に利権をむさぼるものがいる限り、差別はなくならない。一見、弱者をかばうような言説を行いながらも、実際は、逆差別につながっていることが多々ある。
フェミニストの筆頭である
上野千鶴子は、「私は同性愛者を差別する」と書いたり、女性同性愛者を「オマンコシスターズ」と書いたことで、同性愛者団体やレズビアンから抗議されたことがある。最後に、
上野千鶴子の発言を例に挙げておこう。
「だいたい、男女共同参画法を通したのは、不勉強なおじさん(男性議員)たちです。不勉強だったんですよ。無知。それで、通ってから、 変革のお嫌いなおじさんたちは、気が付きました。それで、いまさら攻撃しています。ざまあみろ。あはは」
「科学から空想へ」~現代日本の教育思想の源流イギリス病を克服した教育改革米国は今、人格教育推進
theme : 擬似科学
genre : 学問・文化・芸術
tag : ルソー エミール 教育 いじめ自殺 ジェンダーフリー 社会学 男女共同参画 上野千鶴子 フェミニスト 差別